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尋常性乾癬

乾癬では銀白色の鱗屑をともなう境界明瞭な盛り上がった紅斑(皮膚が赤くなっている部分)が全身に出ます。発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。できやすい部位は慢性の機械的な刺激を受けやすい頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などで多発します。爪の変形や関節炎を伴うこともあります(関節症性乾癬)。
また乾癬は慢性で軽快と増悪を繰り返します。
一律な治療方針はなく、患者さんの病気の程度、おかれた状況に応じた治療法を選択することになります。通常、外用薬から治療を開始します。外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬が主に使われます。内服薬としては、レチノイド、シクロスポリン、メソトレキサートが主なものです。レチノイドは催奇形性があり、内服を注視してからも避妊をする必要があります。シクロスポリンは免疫抑制剤で内服に当たっては定期的な検査が必要になります。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。光線療法に関しては、昔はソラレンと呼ばれる光増感剤とUVAを組み合わせたPUVA療法という治療が行われてきましたが、発がん性のため近年ではあまり行われなくなっています。現在では311nm付近のUVBを使用するナローバンドUVB療法と308nm付近のUVBを用いたエキシマライト光線治療が主流で、どちらも非常に安全に高い治療効果が得られるようになっています。
これらの治療法で十分な効果が得らえない場合、副作用などで内服薬が使えない場合には抗体療法という新しい治療が使えるようになりました。アダリムマブ(皮下注射)、インフリキシマブ(点滴注射)、ウステキヌマブ(皮下注射)がこの治療に該当します。
関節炎が強い場合は、痛み止めの飲み薬を使います。また発疹の程度にかかわらず関節炎に対し、注射薬や内服薬を使う可能性が高くなります。
※当院の治療についてのご質問があれば、来院前に直接電話にてお問合せ下さい。

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