爪が割れやすい疾病【スタッフブログ】
爪が割れやすい疾病を幾つかご紹介します。
・爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)
爪が先端から根元に向かって縦に割れます。先端の一部のみが割れている場合もあれば、根元まで割れる場合もあります。発症メカニズムは良く分かっていませんが、乾燥や爪への外力が原因と考えられています。ステロイドを含む外用薬にて治療します。
・爪甲層状分裂症(そうこうそうじょうぶんれつしょう)
二枚爪と呼ばれるものです。原因としては、爪の割れと同様に、爪の水分量の低下や栄養不足が関係します。乾燥する冬に生じやすいです。水仕事を行う方はプラスチック手袋を着用しましょう。また、爪甲表面に保湿剤を1日数回塗布したり、透明なトップコートを塗布したりするなどして予防しましょう。
・爪甲横溝(そうこうおうこう)
溶連菌感染症や糖尿病、亜鉛欠乏症などによって爪の成長が一時的に妨げられ、爪に横断する溝が走る病気です。成長が妨げられる期間が長いほど溝の幅は太くなり、妨げられる程度が強いほど溝は深くなって、ときに爪が横にパックリと割れることもあります。
・爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)
爪が先の方ではがれ、白く見えます。女性で、手の指の爪に多いです。爪への外力やマニキュアなどによる慢性的な刺激、爪の乾燥、感染症、薬の副作用など、原因は多岐に渡ると考えられています。顕微鏡検査を行ない、真菌が検出されれば抗真菌薬の外用または内服を行います。検出されなかった場合には、爪床にステロイドの外用を行います。
爪に関するご心配があればお問合せ下さい。