麻しん(はしか)とは【スタッフブログ】
大阪府では2024年3月17日時点で、7例の麻しん(はしか)の発生が報告されています。
麻しんのことをよく知っておきましょう。
麻しん(はしか)とは
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。麻しん(はしか)に対する免疫があるかどうかを血液検査で調べることもできます。IgM検査やIgG検査(自費)
症状
感染して10~12日の症状のない期間があった後、高熱、咳、鼻水が数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹ができます。熱は一度下がりますが、再び上昇し、その後体中に赤い発疹ができます。別の病気に同時にかからなければ、7~10日後に回復します。
肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1,000人に1人と言われています。その他の合併症として、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することもあります。
治療
特別な治療法はなく、症状を軽くするための治療がなされます。中耳炎や肺炎などの別の病気に同時にかかってしまった場合には、抗菌剤を投与する必要があります。先進国においては、滅多に死亡することはありませんが、まれに脳炎や肺炎で死亡することがあります。
予防
予防接種が有効です。予防効果を確実にするためには、2回の接種が必要です。予防接種を受けたことがなく、麻しんにかかったこともない場合には、ワクチン接種を受けることをお勧めします。
クーポン
市によっては、ワクチンのクーポン券が届き無料で接種することができる場合があります。また、現在では、麻しん(はしか)と風しんを両方を混合されたワクチン(MR)があります。麻しんワクチン、風しんワクチン単独のワクチンもありますが、現在では、混合ワクチンが一般的です。
出典:厚生労働省