🖐️汗疱(かんぽう)って何?手や足にできる“水ぶくれ”の正体
こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
最近、
「手のひらに小さな水ぶくれができてかゆい」
「足の裏にプツプツした湿疹が出て皮がむける」
といった症状で受診される方が増えています。
これらの症状、もしかすると「汗疱(かんぽう)」かもしれません。
汗疱とは?
汗疱とは、手のひらや足の裏、指の側面などにできる小さな水ぶくれのことをいいます。
特に春から夏にかけての汗をかきやすい時期に多く見られ、強いかゆみを伴うことが特徴です。
見た目は透明〜白っぽい水疱が密集してできることが多く、乾燥して皮がむけたり、ひび割れたりすることもあります。
なぜ汗疱ができるの?
明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
・汗のたまりやすさ(発汗異常)
・ストレスや睡眠不足
・タバコなどの生活習慣
・刺激の強い洗剤や消毒薬の使用
汗疱と水虫の違いに注意!
足にできた水疱は、水虫(白癬)と見分けがつきにくいことがあります。
見た目だけでは判断が難しいため、皮膚科での顕微鏡検査が必要です。
実際に当院でも「汗疱だと思っていたら水虫だった」「逆に水虫だと思って市販薬を使って悪化していた」というケースも少なくありません。
汗疱の治療
汗疱の治療は、症状の程度や原因によって異なりますが、基本的には以下のような対応を行います。
🧴外用薬(ステロイドや保湿剤など)
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かゆみや炎症が強い場合はステロイド外用薬
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乾燥や皮むけを防ぐための保湿剤
また、汗そのものを抑える目的で「アポハイドローション」を使用することもあります。
アポハイドローションは、手や足の多汗症にも使われる外用薬で、汗の量を減らすことで汗疱の再発や悪化を予防する効果が期待できます。
💊内服薬(かゆみ止め、漢方など)
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抗ヒスタミン薬や漢方薬で体質の改善を目指すこともあります
お困りの方はお気軽にご相談ください
汗疱は繰り返しやすく、生活の質に影響する皮膚トラブルです。
市販薬ではなかなか治りにくいことも多いため、気になる症状がある方は早めの受診をおすすめします。
五条桃谷皮膚科クリニックでは、症状に合わせたきめ細やかな治療を行っています。お気軽にご相談ください。