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🔴「赤い発疹」が突然出た…それ、多形紅斑かもしれません

[2025.07.18]

こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
今回は、突然あらわれる「赤くて少し盛り上がった発疹」について解説します。
その正体のひとつが「多形紅斑(たけいこうはん)」という皮膚の病気かもしれません。

特に季節の変わり目のこの時期は、体調を崩しやすく、感染症などがきっかけで多形紅斑を発症する方も増えています。手足を中心に赤い発疹が広がってきたら、ぜひご注意ください。

🔍どんな症状?

多形紅斑とは、その名のとおり「いろいろな形をした赤い発疹」が突然あらわれる皮膚の病気です。特徴的なのは「的(まと)」のように中央がややくぼんで見える標的病変(ターゲット病変)と呼ばれる皮疹。

・手足を中心に赤く盛り上がった発疹が出現

・発熱や倦怠感を伴うことも

・発疹は左右対称に出ることが多い

・口の中や粘膜に症状が出ることもあります(重症型)

🧬なぜ起こるの?

多形紅斑の原因はさまざまですが、以下が代表的です:

・ウイルス感染(特に単純ヘルペスウイルス)

・マイコプラズマ感染症

・薬剤(抗菌薬・鎮痛薬など)

・ワクチン接種後や自己免疫反応によっても起こることがあります

感染症がきっかけになることが多いため、風邪を引いた後などに発症するケースがよく見られます。とくに季節の変わり目には注意が必要です。

🩺どんな治療をするの?

原因によって治療が異なりますが、基本的には以下のような方針になります:

・軽症例(皮膚の症状だけ)
 → 抗ヒスタミン薬や炎症を抑える外用薬などの対症療法

・ヘルペスが原因の場合
 → 抗ウイルス薬を内服することで再発を防ぐ

・重症例(粘膜障害・全身症状がある場合)
 → ステロイド内服や入院管理が必要なこともあります

※原因が薬の場合は、その薬の中止が最も大切です。

🧑‍⚕️当院での対応

当院では、皮膚の状態をしっかり観察し、必要に応じて血液検査や原因ウイルスの検査も行っています。再発を繰り返すタイプの多形紅斑もありますので、気になる症状がある方は早めの受診をおすすめします。

☝️まとめ

多形紅斑は、いろいろな形の赤い発疹が出る病気

感染症や薬が原因になることが多い

季節の変わり目には発症が増える傾向あり

早めの診断と原因の特定が大切です

皮膚に「的」のような発疹が出たら、それは多形紅斑かもしれません。
お気軽に五条桃谷皮膚科クリニックまでご相談ください。

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