【院長ブログ】ブイタマ―クリームに関する講演会に出席してきました(2025年7月15日)
こんにちは。院長の前田です。
先日、鳥居薬品株式会社主催の講演会に出席いたしました。講演のテーマは、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬に対する外用薬「ブイタマークリーム」についてでした。
尋常性乾癬に対しては、バイオ製剤の有効性が非常に高く、多くの患者さんで良好な治療成績が得られています。しかし、その一方で、バイオ製剤が適応とならない患者さんも確実にいらっしゃいます。そうした場合には、ブイタマーのような外用薬を上手に活用することが、皮膚科医として非常に重要だと改めて感じました。
例えば、ドボベットフォームは即効性が高く、症状が強いときには非常に有用ですが、ステロイドを含むため長期使用には注意が必要です。一方で、ブイタマーは即効性においてはやや劣るものの、長期的に使用することで安定した効果が期待できる薬剤です。こうした薬剤の特性を患者さんに丁寧にご説明し、理解を得ることが、治療の満足度にも大きな影響を与えるのではないかと考えています。
今後も、症状の程度や生活スタイルに応じて、ドボベットフォームとブイタマーを適切に使い分けながら、より良い診療を心がけてまいります。
また、今回の講演で触れられたIL-24に関する新たな知見にも非常に興味を持ちました。特に、ソーテイクツのようなJAK阻害薬とブイタマーの併用による相乗効果が期待できる可能性があり、今後の治療の選択肢として注目しています。
皮膚科の治療は日々進化しており、患者さん一人ひとりに最適な方法を選ぶことがますます重要です。私たちも常に最新の情報を取り入れ、より良い治療を提供できるよう努めてまいります。今後とも、患者さんのご期待に添えるよう、引き続き精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。