🌞運動・入浴・暑さで全身がかゆくなる…それ、コリン性蕁麻疹かもしれません
こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
最近「汗をかくと全身がチクチクとかゆい」「暑くなると蕁麻疹が出る」といったご相談が増えてきています。このような症状がある方は、コリン性蕁麻疹(じんましん)という皮膚の病気かもしれません。
💡コリン性蕁麻疹とは?
コリン性蕁麻疹は、体温の上昇や発汗をきっかけにして、全身に細かい発疹(ミミズ腫れのようなもの)と強いかゆみが出るタイプの蕁麻疹です。
主なきっかけには以下のようなものがあります:
・ランニングや筋トレなどの運動
・暑い場所への移動(夏の屋外・暖房の効いた部屋など)
・入浴やサウナ
・辛いもの・熱い食べ物
・緊張やストレスなどで体温が上がるとき
発疹は数ミリの小さな膨疹がチクチクと広がるように出て、時間が経つと自然に消えていくことが多いですが、繰り返すため日常生活の質(QOL)を下げてしまう方も少なくありません。
🧪診断と注意点
症状の経過や発疹の出方をもとに、皮膚科で診断を行います。
血液検査で特異的な数値が出るわけではないため、問診と皮膚所見がとても大事になります。
似た症状が出る他の病気(じんましんの一種、アトピー、汗疹、アレルギーなど)との見分けが必要なので、自己判断は避けましょう。
💊治療について
治療の基本は抗ヒスタミン薬の内服です。
体質や症状に応じて1日1回の内服から、効果が足りない場合は朝夕2回、あるいは薬の種類を変更・追加することもあります。
また、以下のような生活上の工夫も大切です:
・汗をかく前に予防的に薬を飲む(例:運動前)
・激しい運動を避け、体温の急上昇を控える
・入浴はぬるめのお湯で短時間に
・ストレスや睡眠不足をためない
まれに抗ヒスタミン薬だけではコントロールが難しい場合もあり、その際は別の治療を検討することもあります。
☀️夏に悪化しやすい理由
コリン性蕁麻疹は、気温や湿度が高くなる夏に悪化しやすい傾向があります。
特に、クーラーの効いた部屋から外に出たときの急な温度差や、運動・通勤時の汗によって誘発されることが多く、注意が必要です。
🏥つらいと感じたら早めに皮膚科へ
コリン性蕁麻疹は命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を大きく下げてしまうことがあります。
「またか…」と我慢せず、ぜひ一度皮膚科を受診してご相談ください。
五条桃谷皮膚科クリニックでは、お一人おひとりの生活スタイルに合わせた治療を心がけています。
お気軽にご相談ください。