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🌞運動・入浴・暑さで全身がかゆくなる…それ、コリン性蕁麻疹かもしれません

[2025.07.21]

こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。

最近「汗をかくと全身がチクチクとかゆい」「暑くなると蕁麻疹が出る」といったご相談が増えてきています。このような症状がある方は、コリン性蕁麻疹(じんましん)という皮膚の病気かもしれません。

💡コリン性蕁麻疹とは?

コリン性蕁麻疹は、体温の上昇や発汗をきっかけにして、全身に細かい発疹(ミミズ腫れのようなもの)と強いかゆみが出るタイプの蕁麻疹です。

主なきっかけには以下のようなものがあります:

・ランニングや筋トレなどの運動

・暑い場所への移動(夏の屋外・暖房の効いた部屋など)

・入浴やサウナ

・辛いもの・熱い食べ物

・緊張やストレスなどで体温が上がるとき

発疹は数ミリの小さな膨疹がチクチクと広がるように出て、時間が経つと自然に消えていくことが多いですが、繰り返すため日常生活の質(QOL)を下げてしまう方も少なくありません。

🧪診断と注意点

症状の経過や発疹の出方をもとに、皮膚科で診断を行います。
血液検査で特異的な数値が出るわけではないため、問診と皮膚所見がとても大事になります。

似た症状が出る他の病気(じんましんの一種、アトピー、汗疹、アレルギーなど)との見分けが必要なので、自己判断は避けましょう。

💊治療について

治療の基本は抗ヒスタミン薬の内服です。
体質や症状に応じて1日1回の内服から、効果が足りない場合は朝夕2回、あるいは薬の種類を変更・追加することもあります。

また、以下のような生活上の工夫も大切です:

・汗をかく前に予防的に薬を飲む(例:運動前)

・激しい運動を避け、体温の急上昇を控える

・入浴はぬるめのお湯で短時間に

・ストレスや睡眠不足をためない

まれに抗ヒスタミン薬だけではコントロールが難しい場合もあり、その際は別の治療を検討することもあります。

☀️夏に悪化しやすい理由

コリン性蕁麻疹は、気温や湿度が高くなる夏に悪化しやすい傾向があります。
特に、クーラーの効いた部屋から外に出たときの急な温度差や、運動・通勤時の汗によって誘発されることが多く、注意が必要です。

🏥つらいと感じたら早めに皮膚科へ

コリン性蕁麻疹は命に関わる病気ではありませんが、日常生活の質を大きく下げてしまうことがあります。
「またか…」と我慢せず、ぜひ一度皮膚科を受診してご相談ください。

五条桃谷皮膚科クリニックでは、お一人おひとりの生活スタイルに合わせた治療を心がけています。
お気軽にご相談ください。

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