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【院長ブログ】円形脱毛症に関する講演会に出席してきました(2025年7月5日)

[2025.07.13]

こんにちは。院長の前田です。

先日、ファイザー社主催の講演会に出席してまいりました。

今回の講演はJAK阻害薬に関するもので、この薬の登場によって、これまで治療が難しかった重症の円形脱毛症に対するアプローチが劇的に変わったことを改めて実感しました。

これまで、円形脱毛症に対して保険診療の範囲で行える治療は非常に限られており、実際には漢方薬などで対応せざるを得ない状況が続いていました。唯一、効果が期待されていたSADBE療法も自費診療での提供となり、保険診療内では十分とは言えない選択肢しかなかったのが現状です。

そうした中、新たに登場した内服薬「リットフーロ(一般名:バリシチニブ)」は、12歳以上から使用可能で、すべての方に効果があるわけではないものの、多くの症例で明らかな改善が認められています。

今まで高額な民間療法に頼るしかなかった患者さんに対しても、ようやく保険適用内で自信を持っておすすめできる治療薬が登場したことは、臨床の現場において非常に意義深いと感じました。

今後の課題としては、この内服薬を「いつまで」「どのように」継続するかという点で、適切な投与期間や中止のタイミングについて、さらなるエビデンスの蓄積が期待されます。

私自身も、日々の診療とともに学びを重ねながら、一人でも多くの患者様に効果を実感していただける治療を提供できるよう努めてまいります。

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