メニュー

【乾癬治療】生物学的製剤という選択肢について

[2025.06.23]

こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
本日は、乾癬(かんせん)治療における「生物学的製剤(バイオ製剤)」についてご紹介します。

これまで塗り薬や飲み薬でコントロールしきれなかった乾癬に対して、より効果的で副作用の少ない治療法として注目されている選択肢です。

乾癬とは?

乾癬は、皮膚が赤くなって盛り上がり、その上に銀白色のフケのような皮がつく慢性の炎症性皮膚疾患です。
以下のような種類があります:

・尋常性乾癬(もっとも多い)

・関節症性乾癬(関節の痛みを伴う)

・乾癬性紅皮症(全身に広がる)

・膿疱性乾癬(うみをもった小さなぶつぶつが出る)

原因はまだ完全には解明されていませんが、免疫の異常な働きによる「自己免疫性疾患」と考えられています。

生物学的製剤とは?

生物学的製剤とは、体内の免疫の働きを標的として調整する注射薬です。
これまでの飲み薬や塗り薬とは異なり、乾癬の原因そのものに直接作用する「分子標的治療」といわれる治療法です。

当院で処方しているバイオ製剤

五条桃谷皮膚科クリニックでは、以下のIL-23を標的としたバイオ製剤を処方しています:

・トレムフィア®(グセルクマブ)

・イルミア®(チルドラキズマブ)

・スキリージ®(リサンキズマブ)

ソーティクツ®(リサンキズマブ)

・コセンティクス®(セクキヌマブ)

・トルツ®(イキセキズマブ)

・ステラーラ®(ウステキヌマブ)

・ウステキヌマブBS

生物学的製剤のメリットと注意点

メリット:

従来治療よりも強力な効果が期待できる

長期使用でも副作用が比較的少ない(ただし感染症には注意)

・高額医療費制度を利用することができるため、自己負担を抑えることが可能です。

注意点:

医師の診断に基づき、保険で使用できる対象が限られています(中等度以上の乾癬など)

・定期的な血液検査や感染症スクリーニングが必要です

妊娠中・授乳中・結核や肝炎の既往がある方には慎重な対応が必要です

高額医療費制度について

生物学的製剤は、治療にかかる費用が高額となる場合がありますが、日本の高額医療費制度を利用することで、自己負担額が軽減される可能性があります。
この制度を利用すると、一定額以上の医療費に対して自己負担額が上限設定され、経済的な負担を減らすことができます。

・高額医療費制度の詳細は、厚生労働省のウェブサイトやお住まいの自治体で確認できます。

申請方法や必要書類については当院でもサポートいたしますので、気軽にご相談ください。

当院での対応について

当院では、生物学的製剤を希望される方に対し、

適応の確認とご説明

血液検査・画像検査などの事前チェック

初回投与・継続管理・副作用のモニタリング

ライフスタイルに合った製剤の選択支援

を丁寧に行っております。

まとめ

乾癬の治療は、ここ数年で大きく進化しています。
「生物学的製剤」は、乾癬による生活への影響を大きく減らす可能性のある治療法です。

「長年乾癬に悩まされているけれど、今の治療では不十分」
「関節痛も出てきて日常生活がつらい」
「通院回数が少なくてすむ治療法があれば…」
「治療費の負担が心配…」

そんな方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
五条桃谷皮膚科クリニックでは、患者さんに寄り添った最適な治療をご提案いたします。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME