今の時期の花粉、何が飛んでる?
「春が終わっても肌のかゆみが続く」
「なんとなく鼻や目がムズムズする」
そんな症状、ありませんか?
実は5月〜6月にかけて飛ぶ“初夏の花粉”が、肌や粘膜の不調の原因になっていることがあります。
🌿 今の時期に飛んでいる花粉は?
春のスギ・ヒノキ花粉のピークは過ぎましたが、5月〜6月は以下のイネ科の花粉が主役です。
主な飛散花粉(地域差あり)
花粉の種類 | 飛散時期 | 特徴 |
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カモガヤ | 5月〜7月 | 公園や道端、河川敷に多い。強いアレルゲン性。 |
オオアワガエリ | 5月〜7月 | 雑草の一種。市街地にも多い。 |
ハルガヤ | 4月〜6月 | 欧州原産。都市部にも多く見られる。 |
これらの植物は、身近な場所(公園・グラウンド・空き地)に多く生えており、気づかないうちに花粉を吸い込んでいることもあります。
🤧 花粉による皮膚症状とは?
イネ科の花粉は、アレルギー性鼻炎や結膜炎の原因になるだけでなく、皮膚トラブルの原因にもなります。
よくある皮膚症状:
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顔や首、まぶたなどのかゆみ・赤み
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繰り返す目のまわりの湿疹
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なんとなく皮膚がチクチク・ヒリヒリ
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乾燥が悪化してバリア機能が低下
「スキンケアを変えてないのに調子が悪い」という場合は、花粉や黄砂、PM2.5など外的刺激が影響している可能性があります。
🛡 花粉から肌を守るためにできること
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外出時はマスク・眼鏡・帽子で予防
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帰宅後すぐの洗顔・洗髪・うがいで除去
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肌の乾燥対策に保湿剤をしっかり使う
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肌荒れ時は過度な摩擦・メイクを避ける
これらの対策でも改善しない場合は、皮膚科での治療をおすすめします。
🩺 当院での対応について
当院では、花粉やアレルギーによる皮膚炎に対して、
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保険診療での外用・内服治療
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必要に応じてアレルギー検査(血液検査)
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敏感肌向けスキンケアのご提案
など、一人ひとりの症状に合わせた診療を行っています。
🌸 医師からひとこと
「春が過ぎても肌の不調が続く」という方は、花粉の種類が変わっているだけかもしれません。
市販薬や自己判断で治らない場合は、お気軽にご相談ください。
季節の変わり目の肌を守るために、早めの対策が大切です。