とびひ・水いぼ・手足口病にかかったら?正しい治療・自宅ケア・登園のタイミング【後編】
こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
前回に続いて、今回は「とびひ・水いぼ・手足口病」にかかったときの治療・ケア・登園の目安について詳しく解説します。
とびひの対処法
◇ 治療
・細菌感染なので抗菌薬の飲み薬や塗り薬を使用します
・感染力が高いため、早めの治療開始が重要です
◇ 自宅でのケア
・1日1回は石けんでやさしく洗う
・傷をこすらず、清潔なタオルでそっと拭く
・爪を短く切って掻かないようにする
◇ 登園の目安
・発疹が乾き、かさぶたになったらOK(目安として数日〜1週間)
◇ 感染予防
・家族間でもタオルや衣類の共用を避ける
・同じお風呂も一時的に控えるとベター
水いぼの対処法
◇ 治療
・放っておいても自然に治ることが多い(半年〜1年)
・ただし、数が増えたり、かゆみ・炎症がある場合は摘除を行います
・麻酔テープを貼ってから摘除するため、痛みに配慮した処置が可能です
◇ 自宅でのケア
・掻かないように注意
・湿疹やアトピーのある子は保湿を徹底し、皮膚バリアを保つ
・プール後はよく洗い、乾燥させる
◇ 登園の目安
・原則、登園可能です(園によって異なるため、確認を)
手足口病の対処法
◇ 治療
・ウイルス性なので、特効薬はありません
・熱・痛みに対しては解熱剤や鎮痛剤で対応
・水分補給をしっかりと
◇ 自宅でのケア
・口の痛みが強い場合は刺激の少ない食事(うどん、ゼリー、プリンなど)
・脱水症状に注意。水やイオン飲料をこまめに
◇ 登園の目安
・熱が下がり、口の痛みがなくなって食事ができれば登園可能
・発疹が残っていても、状態が安定していれば登園できることもあります
◇ 感染予防
・オムツ交換後はしっかり手洗い
・ウイルスは熱が下がった後も数週間便に残るので注意
最後に:症状に気づいたら、早めの受診を
とびひ・水いぼ・手足口病は、どれもよく見られる病気ですが、感染力が強く、早期の対処が大切です。
「これってとびひ?それとも水いぼ?」と判断に迷う場合もあるかと思います。
当院では、お子さまの肌の状態を丁寧に診察し、ご家庭での対応方法や登園の目安も含めてサポートしています。
気になる発疹があれば、どうぞお気軽にご相談ください。