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夏に急増!子どもに多い「とびひ・水いぼ・手足口病」ってどんな病気?【前編】

[2025.08.04]

こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。

夏になると、保育園や幼稚園、小学校の保健だよりに「とびひ」「水いぼ」「手足口病」といった名前が並ぶことが増えてきます。
これらはいずれも感染力が強く、小さなお子さん同士でうつしあってしまいやすい病気です。

今回は、「どんな病気なのか?」「見た目や症状の違いは?」をわかりやすく解説します。
似たように見えても原因や対応が異なりますので、しっかり区別しておきましょう。

とびひ(伝染性膿痂疹)

◇ どんな病気?

皮膚にできた小さな傷(虫刺されやあせもを掻いた跡)から細菌が入り込んで、皮膚がジュクジュクとただれる病気です。

◇ 主な症状

  • 小さな水ぶくれやかさぶたができる

  • 強いかゆみがある

  • 掻きむしると、周囲にどんどん広がる

◇ 感染経路と注意点

  • タオルや衣類の共用でうつることも

  • 兄弟姉妹への感染がよく見られます

◇ よくある誤解

「あせもが悪化しただけかな?」と放置されがちですが、とびひは細菌感染なので治療が必要です。

水いぼ(伝染性軟属腫)

◇ どんな病気?

ウイルスによってできる小さな“いぼ”で、肌と肌の接触やタオルの共用でうつります。
プールがきっかけになることもありますが、水そのものでは感染しません。

◇ 主な症状

  • 小さくてツヤのある丸いいぼ

  • 1個だけでなく、徐々に数が増えてくる

  • 中心が少しへこんでいるのが特徴

◇ 感染力と広がり方

  • 掻いた手で他の部位に触ると増える

  • 湿疹・アトピーのある子は特にできやすい

◇ 気になるポイント

水いぼそのものは痛みもかゆみもほとんどないため、気づくのが遅れることもあります。

手足口病

◇ どんな病気?

ウイルス感染によって起きる夏に流行しやすい病気です。
主に乳幼児~小学校低学年に多く、家庭内感染もしばしば見られます。

◇ 主な症状

  • 手のひら・足の裏・口の中に小さな水ぶくれや発疹

  • 口の中の痛みで、食欲が落ちる

  • 発熱(高熱は出にくいが個人差あり)

◇ 感染経路

  • 飛沫感染、接触感染、オムツ交換などの便からもうつる

  • 熱が下がった後も、しばらくウイルスが便中に残る

◇ その他の注意点

まれに「爪がはがれる」「おしりにも発疹が出る」などの症状もありますが、ほとんどは自然に回復します。

次回はこれらの病気に対して、

・どうやって治すの?

・おうちでできる対処法は?

・いつから登園できるの?
 といった疑問にお答えします。

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