赤ちゃんの肌トラブル対策【前編】
あせも・おむつかぶれはどう防ぐ?夏に多いトラブルと正しいケア
こんにちは。五条桃谷皮膚科クリニックです。
赤ちゃんの肌はとても薄くてデリケート。そのため、ちょっとした刺激や環境の変化ですぐに赤みや湿疹が出てしまいます。
特に汗をかきやすい夏場は、肌トラブルが起きやすい季節。
今回と次回の【二部構成】で、赤ちゃんに多く見られる代表的な肌トラブルとそのケア方法について、わかりやすくご紹介します。
前編では、「あせも」と「おむつかぶれ」を中心に解説します。
🔴 あせもとは?
汗の出口(汗腺)が詰まり、汗が皮膚の中にたまって炎症を起こした状態です。
赤ちゃんは大人より汗をかきやすく、皮膚も未発達なため、あせもができやすいのです。
出やすい部位:
首、背中、わきの下、肘の内側、膝の裏など。
主な症状:
・赤い小さなぶつぶつ
・かゆみがある
・掻きこわしによるじゅくじゅく感
🔵 おむつかぶれとは?
おしっこやうんちに含まれる成分が皮膚を刺激し、炎症を起こした状態です。
長時間おむつが触れていると、皮膚がふやけてバリア機能が低下し、かぶれやすくなります。
出やすい部位:
お尻全体、太ももの付け根、性器まわりなど。
主な症状:
・赤み
・ヒリヒリとした痛み
・湿疹、時にじゅくじゅくや出血も
✅ 日常でできるケアと予防法
1. こまめな清潔ケア
・汗をかいたらすぐにシャワーや濡れタオルで拭き取りましょう。
・おむつ替えのたびに、ぬるま湯でお尻を洗ってもOKです。
2. 保湿は毎日の習慣に
・汗やおしっこで皮膚が乾燥・刺激を受けやすくなるため、保湿剤で肌のバリアを保ちましょう。
・保湿剤はローションよりもクリームタイプがおすすめです。
3. 通気性と素材選びも大切
・通気性の良い衣類・おむつを選び、肌に優しい素材を使いましょう。
・蒸れやすい部分は、おむつを外して風通しを良くする時間(おむつフリータイム)を作るのも◎。
🏥 病院に相談すべきタイミング
・赤みが強く、痛がったりかゆがったりする
・掻きこわしてジュクジュクしている
・市販の薬で改善しない
そのようなときは、皮膚科を受診してください。
次回の【後編】では、「ミルクかぶれ」や「よだれかぶれ」といった顔まわりのトラブルを中心にご紹介します。
赤ちゃんの皮膚トラブルが気になる方は、ぜひ次回もご覧ください。